■「不適切」ＨＰから削除

　　三重県が、ホームページ（ＨＰ）に４年以上前から、津波の際に安全が確保できない緑地などを「広域避難所」として掲載していたことが分かった。読売新聞の取材に、県は「不適切だモンクレール 2015った」と認め、「広域避難所」としていた１３か所全てを７日にＨＰから削除した。しかし、削除の事実や理由は説明されておらず、識者は、県民が伊勢丹 モンクレール安全な避難場所と認識している恐れもあるとして、きちんとモンクレール 2015 伊勢丹周知すべきだと指摘している。

　　このＨＰは、県が防災情報を提供するために運用している「防災みえ．ｊｐ」で、緑地や公園など県内７市町の１３か所を「広域避難所」と明示。住所や管理する自治体名とともに掲載していた。災害対策基本法では、災害時や災害発生の恐モンクレール アウトレット ジャズドリームれがある場合、市町村が避難先として指定し、都道府県に報告した公園などを「指定緊急避難場所」、避難生活を送る施設に指定、報告した体育館などを「指定避難所」としている。

　　県がＨＰで「広域避難所」とした１３か所中１０か所は、指定緊急避難場所や指定避難所になっていなかった。県のダウンジャケット モンクレール アウトレット防災計画にも「広域避難所」の定義はないという。

　　１３か所のうち四日市市の「霞ヶ浦緑地」は、防潮堤より海側に位置。市が今年３月、県の南海トラフ巨大地震の被害想定を基に作成した津波避難マップでも、最大２メートルの浸水区域になっており、市危機管理室は「津波や高潮が来た際に逃げられない」とする。

　　同様に掲載されていた「鳥羽市営グラウンド」という場所は存在していなかった。掲載された住所地の近くには鳥羽市管理の多目的グラウンドがあるが、港から約５００メートルで海抜約２メートルと低く、市の津波ハザードマップでは１～５メートルの浸水が予想されている。

　　読売新聞が７日、県災害対策課に取材したところ、同課は改めて調べた上で「県に広域避難所という定義はなかった。安全な避難場所との誤解を招きかねず、ＨＰへの掲載は不適切だった」と回答。直後に掲載ページごと削除した。同課によると、「防災みえ．ｊｐ」を２０１０年度に改訂した時点で「広域避難所」はすでに掲載されていたという。同課は、選定の経緯や理由は不明とした上で「阪神大震災で、震災に伴う火災からの避難場所を確保しなければならないとの認識が高まり、掲載したのではないか」と推測する。

　　岐阜大の高木朗義教授（防災計画）は「これまでにＨＰを見た県民が避難先と認識している恐れがある。問題意識を持って削除したのであれば、きちんと説明する責任がある」と指摘。名古屋大減災連携研究センターの広井悠准教授（都市防災）は「南海トラフ巨大地震では、火災や津波が同時に起こる。自治体は避難場所や避難所の役割、対象となる災害を分かりやすく整理し、伝えることが必要だ」と話している。